パーマ 自己紹介

パーマのヘルプで失敗して学んだこと【美容師3年目アシスタント編】

今回は、僕がアシスタント時代にパーマのヘルプで失敗したことについてです。

 

パーマをかける時に気をつけるポイントも一緒に説明していきたいと思います。

 

パーマのヘルプでの失敗

美容師3年目あたりで、パーマの施術テストが合格して、実際にお客様のヘルプに入り始めた頃の話です。

 

僕が、修行していたお店では、パーマの施術テストが組み込まれており、各パーマの掛け方とスタイルが時間内+仕上がり次第で合格が決まるシステムでした。

 

順調に合格していき、お客様のヘルプに入れるようになり最初は、緊張して一本も巻けない日があったりで自分の不甲斐なさを感じた日もありましたが、慣れていくと巻けるようになっていき、順調にスタイリストの信頼も出てきた頃です。

 

スタイリストが忙しく、パーマのトップを任せてもらいましたが、僕は事件を起こしてしまいました。

 

パーマをかけ終わった後、薬剤を水洗した後に起きました。

 

パーマの掛けたところがパックリ分かれていたのです。

 

自分でも、驚き ”えっ?!” となりました。

 

お客様にはあまり気づかないトップの方だったので、鏡越しではわかりませんが、上から見たらパックリ分かれていて根本が潰れているのです。

 

その後、スタイリストが来て スタイリストも "えっ?!" となり、そのままスタイリストがドライと仕上げに入りました。

 

その時は、スタイリストが上手くセットでパックリ分かれたのが目立たないセットになりましたが、お客様が帰られた後に、注意を受けました。

 

スタイリスト A
なんで、クレパスが出来たの?

 

と言われ、 

ケイスケ
 クレパス? 

 

 

となりました。

 

クレパスとは…

根本にロット(筒状の毛髪巻きつけるモノ)が、ゴムかけの位置で地肌に密着し、そこから薬液が地肌に付くことで薬液でパックリ分け目ができること。

 

そこで、初めてそういう現象が起きるのだと知りました。

 

スタイリストも、クレパスぐらいは知っていると思っていたみたいです。

 

そこで、パーマは掛け方や仕上がり以前に、注意するポイントがありそこをクリアして初めて綺麗にパーマがかかるのだと知りました。

 

クレパスを防ぐために

今回の件で、パーマをかける時の注意を、僕なりに3つポイントに分けて考えました。

 

1 ゴム掛けの位置

2 薬剤の塗布量

3 スライスの取り方

 

 

ゴム掛けの位置について

ロットを根本まで巻いた時に、ゴム引っ掛ける凹みがあります。 そこに、ゴムをかけるのですが、巻き込んだロットの凹みが地肌から一個前の凹みにかけるようにするとゴムをかけるテンションが強くかかることがないのでオススメです。

 

 

ゴムの掛け方にも工夫があります。

 

普通に、ゴムをかけるだけだと、巻いた毛髪がしっかり止まらないので、クレパスの前にロットが外れてしまう可能性があります。

 

ここで、オススメするのが、”あやがけ” です。

 

"あやがけ"は別名、二重掛けとも言われ、毛髪をしっかりとテンションがかかった状態で、留めることができるゴム掛け方法です。

 

ゴムの掛け方で毛髪を留めるテンションの違いをイメージしたモノです。

 

ゴム掛けは、クレパスやかかり具合に非常に関係するので、どう掛けたいかで変えることをオススメします。

 

 

ちなみに、ゴム掛けの後が付かないように、ピンを指すのですが、ピンを指すことロットが地肌に向かって押され、クレパスができることもあります。

 

ですので、ピンをさす時は、ロットが2本から3本までの範囲がオススメです!

ピンを差す位置は、クロスしたゴムが地肌に近いところのゴムに引っ掛けて差すことでゴム跡を防ぐことができます。

 

ピンでも、クレパスができる要因ですので、パーマのゴム掛けとピンには注意してください!

 

 

 

薬剤の塗布量

 

薬剤を塗布量も調整することでクレパスを防げます。

初めてパーマをかける時に、薬剤をドバドバかける人がいます。それが、悪いわけではありません。ただ、巻き方や状況によっては塗布量を調整した方が良いこともあります。

 

これは、クレパスだけではなく、ダメージ具合や頭皮のトラブル、薬剤の無駄遣いなどにも言えます。

 

量が多すぎると、頭皮に薬剤が頭皮まで染み込み、スライスの分け目に薬剤が付きそこが分かれる原因となることがあるので、塗布の方法として、ロッドに巻き付いた毛髪に少量を馴染むようにつけると均等に塗布することができるので、薬剤の入ったスポイドの先を少し近づけてロットから液が溢れすぎないようにすると全体にムラなく塗布できます!

 

それでも、短い髪を巻く時はどうしても、地肌にロットがついて薬液が地肌に染み込む時があると思います。

 

その時は、スライスとスライスの間にクレパスをつけない薬剤を塗布することをオススメします。

 

各メーカーで出してたりしますが、もしそれがお店にない場合は、お店にある ”トリートメントもしくはコンディショナー” がオススメです!

 

テールコームの先にトリートメントを塗布し、スライスの間に塗布するとそこに薬液が付かないので、物理的にクレパスができないようにします。

 

これは、僕がよく使う方法です。 

 

 

 

スライスの取り方

この方法は、とてもシンプルです。

 

スライスを取る時に、ジクザクにスライスを取る方法です。

 

ジクザクにスライスを取ることで、地肌のスライスをぼかすことができるからです。

 

ぼかすことで、クレパスによる分け目がパックリとしなくなりやすいです!

 

あと、スタイルとして、無造作にパーマをかける時に、真っ直ぐスライスを取ると、仕上がりがかっちりしてしまう時があります。

 

それを、解消し、より自然なパーマの仕上がりになります。

 

他にも、クレパスができない方法はありますが、今回は3つを紹介させていただきました。

 

 

クレパスができてしまった時の対処方法

クレパスがついてしまった場合、なかなか直す方法がないのが現状です。

 

毛髪が、伸びてくればクレパス部分が伸びて毛髪がパックリ分かれることはないと思いますが、一度ついたクレパスは直しにくいです。

 

ですので、クレパスがもしかかった場合は、再度パーマをかけ直すか自然放置になると僕は考えます。

 

 

 

パーマの失敗から得たこと

この失敗から得たこととして、パーマはものすごく繊細な技術だということを得ました。

 

パーマの仕上がりばかりを気にして、プロセスに目を向けないとほんとに良いヘアスタイル、お客様に喜んでもらえるヘアスタイルはできないのだと思いました。

 

これから、パーマを勉強しようとしている人や、パーマでのクレームがあったり何故か上手くかからない方などは、今一度、パーマの勉強を一から初めてみると新たな発見などがある方思います!

 

今回はクレパスについてでしたが、パーマのプロセスや仕上がりについても特集していきたいと思います!

 

 

他の記事も書いてあるのでチェックしてもらえると嬉しいです!

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