![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジタルパーマ アイキャッチ.png)
こんにちは、ケイスケです。
今回は、デジタルパーマについて解説していきます。
デジタルパーマとは何か? どういう施術なのか? など基本的なことや、パーマのかかり具合やどういう髪質に合っているのかなど応用的な疑問にもわかりやすく説明していきたいと思います。
実際にサロンでデジタルパーマを予約する時に、自分の髪質にはデジタルパーマが自分に合っているのかわからないという声をよく聞きます。
そういったお悩みを持つ方に、髪質や仕上がりイメージが、デジタルパーマがご自身に合っているかどうかのポイントをいくつか紹介していきたいと思います!
目次
デジタルパーマとは?
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジタルパーマとは?.png)
まずは、デジタルパーマとは何かについて説明していきます。
ざっくり説明すると、
薬液を付けてロッドで巻いた髪に、熱を加えてカールをつけるパーマのことです。
熱を加えるのでカールの持ちが良く、形状記憶パーマとも呼ばれています。
カールの特徴としては、大きい形状のパーマや毛先ワンカールが得意なパーマです。
器具の特徴としては、ロットという筒状の器具が高温になります。
デジパ用とコールドパーマ用のロットの違い
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジパ用とコールド用の違い-1024x781.png)
接続プラグの部分にコードを繋ぎ、機械がコードを通しロットを温めます。
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジパの熱処理工程.png)
今、働いているお店で使っているデジタルパーマのメーカーは、BEAUTY GARAGEさんから出している ”Perm Master (パームマスター)”という機械になります。
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジパのメーカー-755x1024.png)
ロッドに巻いた髪の毛に直接、熱を加えることによって、髪の毛の水分を飛ばし、熱で形成することで、乾いた時にカールが出るのが、このパーマの特徴と考えています。
※各メーカから出しているデジタルパーマの種類でロットの温まるスピードが違ったり、ロットの構造が変わったりします。
それに関しては、また別の記事で紹介していきたいと思います!
デジタルパーマと水パーマ(コールドパーマ)の違い
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジタルと水について.png)
では、デジタルパーマと水パーマ(コールドパーマ)の違いを説明していきたいと思います。
ざっくり説明すると、1剤で軟化した状態の髪の毛に熱処理をするかしないかの違いです。
では、掛け方に違いはあるのか?
パーマをかける工程はお店や掛け方によって工程の順番は変わりますが、基本的な理論は変わらないと考えます。
水パーマの場合
ロッドを髪に巻く
↓
薬剤を塗布し軟化するまで時間をおく
↓
プレーンシャンプー(一剤を水で流す)
↓
2剤を塗布
↓
ロットを外す
↓
薬液を流す
デジタルパーマの場合
薬剤を塗布し軟化するまで時間をおく
↓
プレーンシャンプー(一剤を水で流す)
↓
ロッドを髪に巻く
↓
デジタルパーマの器具にロットを繋ぎ、熱処理する
↓
ロットを外す
↓
2剤を塗布
↓
薬液を流す
工程は多少違いますが、基本的なプロセスは変わらず、工程に熱処理を加えるということだけで、基本は変わりません。
では、パーマ(カール)の強さの違いについて。
デジタルパーマ
乾いた時にパーマ(カール)が強くなる
水パーマ(コールドパーマ)
濡れた時にパーマ(カール)が強くなる
と言われています。
パーマをかける時に、自分がどういうスタイリングをするかで、パーマの施術方法が変わってくるということになります!
デジタルパーマの流れ
デジタルパーマの工程を簡単にですが説明していきたいと思います。
①薬液を塗布し、ロットを巻く
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジパの工程①-1024x1024.png)
② ロットを温め、髪の毛に熱処理をしていきます。
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジパの工程②-1024x1024.png)
※デジパの機械のメーカーによって、ロットの温まるスピードや温度調整などが違うため、かかり方に変化が出ることがあります。
③ 熱処理を加えたら、少し時間を置くかドライヤーなどで、熱を冷まし外します。
この時、ロットを外すとカールが強くなっているので、かかり過ぎたように思いますが、実際はそこまでかかってないので安心してください。
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジパの工程③-1024x1024.png)
④ 2剤を塗布して、シスチン結合を再結合していきます。
この時に、薬剤の塗布後に伸ばした状態よりカールした状態で酸化させることをオススメします。
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジパの工程④-1024x1024.png)
⑤ 薬液を流し、ドライしスタイリング。 カールの感じがコテで巻いたような感しの仕上がりになります。
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジパの工程⑤-編集-1024x1024.png)
※紹介した工程はいろんなデジパの工程の中の一つです。機械やお店によっては工程が変わります。
デジタルパーマのメリット・デメリット
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジパ メリット デメリット.png)
デジタルパーマのメリット・デメリットをここで説明していきたいと思います!
メリット
パーマの持ちが良い
水パーマ(コールドパーマ)に比べて、熱処理を加える分、パーマのかかりやカールの持ちが良いと言われています。
水パーマ(コールドパーマ)でかかりにくい人や、カールの持ちを長く保ちたい方にオススメです。
ダメージ毛にも対応できる
薬剤の塗布する場所を変えられるので、ダメージ毛の部分と新生毛の部分で薬剤を分けて塗布することでかかり具合やダメージ対策のできるパーマです。
※過度なダメージ毛やブリーチ毛に対しては例外です。
コテで巻いたような質感が出やすい
水パーマ(コールドパーマ)と違い、乾いた時にカールが出やすいので、大きくカールをかけることで、水パーマ(コールドパーマ)にはない、コテようなカールの仕上がりになります!
カールの強弱をつけやすい
カールの仕上がりの強弱を調整しやすいのもデジタルパーマのメリットです。
髪を伸ばすように乾かせばカールが伸びて自然な大きいカールにもできるし、逆にカールを強く出したい時は、クルクル髪の毛を巻きながら乾かしてあげるとよりカールが強く出るのもデジタルパーマの特徴になります。
乾かし方でもカールの強弱をつけたい時は、デジタルパーマがオススメです。
※ただし、カールの強さや乾かし方によっては、カールの強弱に差が出る時もあります。
髪質に左右されにくい (例外有り)
普段パーマがかかりにくい方でも、デジタルパーマはかかりやすいと言われています。
水パーマ(コールドパーマ)でかかりにくい人や、元々かかりにくい人はデジタルパーマをオススメします!
※ただ、すごく直毛の方や、髪質が細く柔らかい髪質の方の場合は、かかりにくかったり、かかりやすい傾向にあります。
デメリット
根本からパーマをかけにくい
根本からデジタルパーマをかけることを僕は推奨しません。 なぜなら、ロットが高温になるので根本付近にロッドがあると火傷の原因にもなります。
基本、毛先にかけるパーマですので、短い髪の毛にデジタルパーマは不向きだと考えます。
根本からかける美容室もありますが、あまり根本からかけている美容室は聞きません。
個性的なお店や、根本からすごいボリューミーにかけたいというオーダーならあり得ますが、需要としてかなり少ないと考えます。
あと、水パーマ(コールドパーマ)と違って書いた時にパーマが出やすいこのパーマはスタイルによってはとんでもないヘアスタイルになる得ます。
なので、僕個人の意見としては、あまり根本からデジタルパーマをかけることをオススメしません!
ブリーチ毛や過度にダメージしている毛髪はパーマをかけれない
これは、水パーマ(コールドパーマ)にも言えることですが、過度なダメージを覆った状態の毛髪では、パーマをかけることをオススメしません。
そもそも、パーマがかからないと思います。
仮に、パーマがかかったとしても、枝毛ができたり、プチプチ切れていきます。
前処理剤やブリーチ毛にも対応するお薬を使用すれば多少のダメージの軽減やパーマをかけられますが、全ての美容室がそれに、対応している訳ではありません。
どうしてもかけたい場合は、事前にお店に連絡を取ったり、デジタルパーマに特化したサロンをご予約していただくことをオススメします。
ド直毛の方にはあまりオススメしない
メリットところで、髪質に左右されにくいと説明はしましたが!
僕の経験上、本当にド直毛の方は、最初はかかったとしても、他の人よりパーマが取れやすかったり、かかるように強くかけたけど結局カールが垂れてしまい、ただダメージに繋がったりとあまり良い結果に繋がらないことが多々ありました。
実際、僕もド直毛でかけてもすぐ取れてしまう毛質なので、直毛でもかかる人いますが、実際にパーマ自体に向かない髪質もあります!
なので、まずは自身の髪質とデジパが合っているかを担当する美容師さんに念入りに相談することをオススメします!
細いウェーブは出にくい
デジタルパーマの特徴として、大きくカールをつけるのが得意なパーマと説明しました。
実際に、ロットの選定や掛け方によっては細いウェーブをかけれるかもしれません。
ただ、それは、デジタルパーマに特化したお店に限ると僕は考えます。
実際、大半のお店でデジタルパーマをかける時は、毛先を中心に大きいカールをかけるお店が多いです。
なりたいスタイルによっては対応してくれないお店が大半を占めると僕はおもいます。
ですので、細かいウェーブかけたい場合はお店選びに注意することをオススメします!
デジタルパーマ相性表
髪質とカールの強さでデジタルパーマか水パーマが合うかの表を作成したので参考にしてみてください。
![](https://manualhair-k.com/wp-content/uploads/2022/01/デジタルパーマ表改-1024x597.png)
※あくまで参考程度なので、どういうパーマをかけたいかは担当するスタイリストとじっくりカウンセリングしてください!
まとめ
今回は、デジタルパーマについて解説していきました!
いかがでしたでしょうか?
最後に、今日のおさらいとしてまとめて見ていきたいと思います!
デジタルパーマのまとめ
デジタルパーマとは?
薬液を付けてロッドで巻いた髪に、熱を加えてカールをつけるパーマのこと
水パーマ(コールドパーマ)とデジタルパーマの違い
熱処理の工程の有無
濡れた時のカールの強さ
デジタルパーマ < 水パーマ(コールドパーマ)
乾いた時のカールの強さ
デジタルパーマ > 水パーマ(コールドパーマ)
デジタルパーマのメリット・デメリット
メリット
パーマの持ちが良い
ダメージ毛にも対応できる
コテで巻いたような質感が出やすい
カールの強弱をつけやすい
髪質に左右されにくい (例外有り)
デメリット
根本からパーマをかけにくい
ブリーチ毛や過度にダメージしている毛髪はパーマをかけれない
ド直毛の方にはあまりオススメしない
細いウェーブは出にくい
最後まで読んでいただきありがとうございました。
パーマの原理について書いた記事もあるのでご覧ください
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