ストレートパーマ

ストレートパーマと縮毛矯正の違いとは?現役美容師が詳しく解説します!

こんにちは、 ケイスケです。

 

今回は、ストレートパーマと縮毛矯正の違いについて解説していきたいと思います。

 

パーマの薬液とストレート剤の違いについて、施術のプロセスの違い、仕上がりの違いなどをわかりやすく紹介します。

 

 

くせ毛の種類

縮毛には、様々な種類があるのをご存知でしたか?

 

ここでは、縮毛の種類と特徴を紹介していきます。

 

くせ毛の種類と特徴

種類として、大体この5種類ぐらいと言われいます。

 

直毛

波状毛

捻転毛

縮毛

連珠毛

 

 

コチラのタイプをわかりやすく図にしました。 ↓

 

ここで、各癖の種類と特徴を細かく説明していきたいと思います。

 

直毛の特徴

直毛は、読んで字のごとく”真っ直ぐな髪の毛”のことです。

 

 硬く、太く、しっかりした毛質が特徴です。

 

日本人の5割以上が、この”直毛”と言われています。

 

直毛の人は、逆にパーマでカールをつけるのに適しないとされ、パーマをかけてもすぐ取れてしまう特徴があります。

 

 

 

波状毛の特徴

 

波状毛は日本人にもっとも多いくせ毛です。

 

パーマをかけていないのに髪自体にウェーブがかかっている感じで、湿気があるとよりウェーブが強くなり、髪の毛が広がりやすく、膨らみやすいのが特徴です。

 

波状毛には癖の強さで表情が違います。 波状毛の強さと特性をまとめてみました。

 

波状毛の強弱

弱い波状毛  

Cカールぐらいの癖毛。 デザインとしても生かすことができる扱いやすい強さ

中の波状毛 

Sカールぐらいの癖毛。 デザインにも活かせるが、癖をうまく扱いにくい場合もある強さ。

強い波状毛 

細いカールの癖毛。 ボリュームが抑えられなくなり、ストレートパーマを用いる必要がある強さ

波打っているように癖が出るため、癖の強さで扱いやすさや、呼び方が変わってきます。

 

長波状毛のウェーブのうねり幅が小さいくせ毛のことを、短波状毛と呼ばれたり、波状毛のうねりが直線的にうねる毛髪、もしくは折れ曲がったようなうねりのことを、暖波状毛と呼ばれたりします。

 

捻転毛の特徴

髪の毛捻じれている形状のくせ毛になります。

 

おしぼりで絞ったようにねじれている形状で、癖の度合いが弱ければボリュームは気にならないですが、ザラついた感触が気になり、全体にパサついた見た目と手触りが特徴です。

 

一見、癖があるように見えないので、髪が傷んでるように見えるので、見極めるのが難しい癖です。

 

 

 

縮毛の特徴

波状の出方が極端に細かく、黒人さん多くみられる、縮れているくせ毛です。

 

アフロヘアーのようなウェーブ感があります。

 

らせん状に巻いている髪もあり、クセがとても強く見える場合もあります。

 

一見、髪質が強くみられがちですが、実は、髪質的には繊細でダメージに弱いです。

 

髪質を変えるには、ストレートパーマもしくは、縮毛矯正をするしか改善できない癖毛です。

 

 

 

連珠毛の特徴

数珠を繋いだような凹凸に均一な大きさがないくせ毛です。

 

常染色体により優性遺伝する稀な毛髪疾患であると言われています。

 

手ざわりが悪く、ボコボコしていてゴワゴワした指通りで、クシ通りも悪いので引っかかりやすく切れてしまうこともある。

 

日本人には、あまりみられないくせ毛です。

 

縮毛矯正に向かないタイプのくせ毛だと言われています。

 

 

 

たくさんの種類の癖がありますが、ご自身はどのタイプでしたでしょうか?

まずは、自分の癖を知ることで髪の毛の対応を見直すキッカケになればと思います。

 

 

ストレートパーマと縮毛矯正の違い

そもそも、ストレートパーマと縮毛矯正の違いがあるのか?

 

大きな違いといえば…

 

”熱処理(アイロン)を施術工程に使用するかどうか”

 

だと、言われています。

 

ストレートパーマ 

熱処理(アイロン)をせず、薬液の軟化のみで癖を伸ばす  アイロン無

縮毛矯正 

熱処理(アイロン)を使用し、薬液の軟化した毛髪に対して熱で矯正して伸ばす アイロン有

 

 

熱を加えることによって、軟化した毛髪に対し、真っ直ぐ伸ばす矯正を熱で行うことで髪の毛の癖が矯正されてキレイに延びていると考えられます。

 

 

 

アイロンをしない場合

再結合の時に足並みが不揃いの為、癖が残りやすい。

ボリュームや多少の癖は抑えられる。

 

アイロンをした場合

アイロンの熱を入れることで、結合の足並みが揃うことによりキューティクルの表面が整い癖が伸びて綺麗で真っ直ぐとした癖が付く。

ボリュームや癖はかなり抑えられる。

 

 

ただ、毛質や癖の種類によっては、縮毛よりストレートパーマの方が適していたり、真っ直ぐ伸びない場合もありますので、癖の種類と特性をしっかり見極めて施術を行うことをオススメします!

 

以上が、ストレートパーマと縮毛矯正の違いです。

 

 

薬液の違い

では、薬液はどう違うのか?

 

実際の主成分は、パーマ液で紹介した成分とほぼ変わりません!

 

ただ、塗りやすいように、液状タイプからクリーム状タイプに変わっているものがほとんどです。

 

液状でも、軟化や酸化することに違いはありませんが、クリーム状の薬液が多い理由はコチラだと考えます

 

塗りやすい

薬液が浸透しやすい

塗りムラを防ぐ

施術によって薬液の形状によって適している

以上が考えられます。

 

注意ポイント

※薬液の形状によって適していると書いてますが、仕上がりやプロセスによって形状に適していない薬剤を使用することもあります。

 

 

以上が薬液の違いです。

 

 

仕上がり

 

仕上がりはどう違うのか?

 

仕上がりの違いもそうなのですが、その後の髪の状態にも変化の違いがあります。

 

ストレートの仕上がり

ボリュームが抑えられる

癖を矯正しないので、自然な仕上がりになる。

髪質やダメージの状態で、癖が残りやすい。

 

 

縮毛矯正の仕上がり

癖がしっかり伸びる

くせ毛の種類に多数対応してくれる  ※適さないくせ毛もある

見た目に反して、髪の毛の負担が大きいので他の施術に適応できない場合がある

真っ直ぐパキッとした仕上がりになる場合がある。

 

仕上がりの違いについて

 

 

 

仕上がりで大きく差が出る場合もあるので、仕上がりのカウンセリングは重要だと考えます!

 

 

施術する時の注意

 

この2つの施術は、髪の毛がハイダメージになるトップ5に入る施術です。

 

ですので、これからストレートパーマもしくは縮毛矯正をかけようか考えている方や、その施術を行う駆け出しのスタイリスト、今一度再確認したいスタイリストの方には、参考にしてみてください。

 

 

髪の毛の経歴のチェックリスト

  • カラーの履歴の中に、ブリーチ剤を用いた施術を行っているか。
  • ブリーチ剤を使用していなくても常にヘアカラーを明るめにしているか。

  • ストレートパーマ、もしくは縮毛矯正を過去に一度でもしたことがあるか。
  • どちらかしたことがある方は、どのくらい期間を空けているか。
  • 縮毛矯正をかけたが、あまり伸びなかった。
  • ホット系パーマをかけた履歴はあるか。
  • コールドパーマ(水パーマ)をかけたことがあるか。
  • 仕上がりのイメージの相違がないか。
  • カラーなど、薬剤が皮膚に触れて、痒くなったり、炎症したり、具合が悪くなったことがあるか。

 

この項目の確認することをここではオススメします。

 

お互いの確認を取ることでお互い安心して施術を行えると考えます。

 

ただ、これはあくまで僕があげた例です。

実際にサロンによっては、ブリーチ毛に対して縮毛矯正やストレートを行ったりする所もありますし、そういった髪質に対応できる薬剤もここ最近は多く見かけます。

 

なので、普段行くサロンがそういった施術や薬剤に知識の有無を確認することも失敗を防ぐ一つの手だと思います。

 

ほんとは、全てのサロンが知識を備え常にアップデートしているサロンでないといけなのですが、現実、難しいのが現状です。

 

ですので、お客様側もしっかりサロンをリサーチしてサロンを選ぶことをオススメします。

 

 

まとめ

今回は、ストレートパーマと縮毛矯正の違いについて解説していきました!

いかがでしたでしょうか?

最後に、今日のおさらいとしてまとめて見ていきたいと思います!

ストレートパーマと縮毛矯正のまとめ

・くせ毛の種類

直毛

波状毛

捻転毛

縮毛

連珠毛

・ストレートパーマと縮毛矯正の違い

施術の工程に、熱処理(アイロン)をするかしないか。

ストレートパーマは薬液で癖を伸ばし、縮毛矯正は熱処理を加えアイロンで癖をさらに伸ばし矯正する。

・薬液の形状

液状タイプとクリームタイプが主流。

仕上がりや、施術の工程によって変わる。

・仕上がり

ストレートパーマ  

ボリュームは収まるが、癖を完全に伸ばすことはできない。 

軽い波状毛なら伸ばすことができる。

縮毛矯正  

ボリュームはかなり収まり、癖をしっかり伸ばすことができる。 

ダメージが大きい 縮毛タイプの癖の方はオススメ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

パーマについて書いた記事もあるのでご覧ください

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