カラー

ヘアカラーって何で出来ているの?現役美容師が成分や発色する原理をわかりやすく解説!

 

こんにちは! ケイスケです。

 

今回はヘアカラーの成分について解説していきたいと思います!

 

普段、美容室で染められる方やご自宅で染毛される方も、自分が使用されているカラー剤の種類や成分より、色の発色や色持ちを重視されていると思います。

 

ですので、今回はヘアカラーの種類や成分、発色する原理を説明していきたいと思います。

 

カラー剤の種類

まずは、カラーの種類から、大きく三つに分けて見ました。

1.酸化染毛剤 

ヘアカラー

 

ヘアダイ

 

白髪染め

 

おしゃれ染め

 

おしゃれ白髪染め

 

ファッションカラー

 

ファッションカラーや白髪染めや黒染めといった1液と2液を混合した混合液でできているお薬になります。

 

2.脱色剤 

ヘアブリーチ 

 

ヘアライトナー

 

ブリーチと言われ、髪の毛の色素を脱色しベースとなる髪の毛の色素(メラニン)を抜き、髪の毛を明るくするお薬になります。

 

3.半永久染毛料 

ヘアマニキュア

 

一般的に、マニキュアと言われ、髪の毛の表面に付着しコーティングするようなお薬になります。

 

※他にも種類がありますが今回は割愛させていただきます。 

 

参考ページ    ※JHCIA 日本ヘアカラー工業会  ヘアカラーリング製品の分類(詳細)

 

※今回は脱色剤についてまた別の記事で解説していきます。

 

 

脱色剤の記事についてコチラ↓

ブリーチって何?実はよくわからないカラー剤とブリーチの違いを美容師が解説!

 

 

では、各染毛剤について解説していきます。 

 

 

カラー剤(酸化染毛剤)成分について

酸化染毛剤の特徴として

髪を明るく染めたり色の濃淡や彩度を変えられたりして髪色を楽しめたり、白髪染めも最近は色のバリエーションがすごく増えています

 

 

例えば、ファッションカラーだと1〜2ヶ月白髪染めは3〜4ヶ月ぐらいで色持ちは髪質や染毛したデザインによって変動するように感じます!

 

 

「酸化染料」の成分が日々の体質や体調などの変化によりアレルギー反応をおこす場合があるので パッチテスト を行う必要があります。

 

 

以上の特徴があります。

1液と2液の混合について

1液の配合成分

 

1剤成分は酸化染料とアルカリ剤 が主成分になります。

 

酸化染毛剤

パラフェニレンジアミン

メタアミノフェノール

パラアミノフェノール

トルエン-2,5-ジアミン

アルカリ剤

アンモニア 

モノエタノールアミン

 

 

2液の配合成分

 

2剤の成分は酸化剤が主成分

 

過酸化水素

 

この2つの成分を混ぜて混合液にして使用するのが酸化染毛剤の大きな特徴です。

 

 

某メーカーのカラー剤(1剤)の成分表 ↓

某メーカーの過酸化水素剤(2液)の成分表 ↓

※ 各メーカの薬剤によって成分か異なります。

カラー剤(酸化染毛剤)が発色する原理

アルカリにより毛髪が膨潤され、酸化染料が毛髪中に浸透し、酸化して結びつくことで発色します(染毛作用)。

 

 

同時に、過酸化水素の作用によりメラニン色素が分解され髪色を明るくします(脱色作用)

 

 

発色の原理をわかりやすくしたイメージになります。↓

 

 

メラニンをアルカリで脱色し、同時に染料を入れて発色するというのがこのヘアカラーの特徴です。

ヘアマニキュア(半永久染料)成分について

半永久染料の特徴として

色持ちは、大体2~4週間で、繰り返し染めても毛髪の傷みはあまりないのが特徴です。

 

 

頭皮などの皮膚や爪についてしまうと、すぐにはとれにくく使用時には手袋を必ず使用ください

 

 

アレルギーは少なく、酸化染毛剤(ヘアカラー)でかぶれた人が代替品としても使用しています。

 

 

汗や雨などで色落ちすることがあります。皮膚や衣類、床・洗面台・家具などにつくと、すぐには落としにくいので気をつけてください!

 

 

以上の特徴があります。

 

ポイント

酸性染料という成分が髪の毛の外側と内側に浸透し染まります。

 

増粘剤と色素が主成分になります。

 

浸透剤 増粘剤

染色浸透剤  

ベンジルアルコール

 

増粘剤 

カルボマー 

 

 

カルポキシビニルポリマー 

 

 

カルボキシメチルセルロース 

 

色素

レーキ 

赤色201号

 

緑201

 

青205  など

 

有機顔料 

アゾ系

 

インジゴ(チオインジゴ)系

 

フタロシアニン系

 

アルカリ剤が配合されていないので、脱色は基本的にしません。(市販の商品によっては脱色効果がある商品もあるので説明欄をよくご確認ください)

 

ヘアマニキュア(半永久染料)が発色する原理

ヘアマニキュアの発色は イオン結合 で髪の毛の染料を浸透させています。

 

 

髪の毛を酸性に寄せた状態にし、髪の毛をプラスイオンの状態にして、マニキュアのカラー成分であるマイナスイオンを付着させることで、磁石のようにイオン同士がくっつき合うことで染まるというのが原理です。

 

 

発色の原理をわかりやすくしたイメージになります。↓

メラニンを脱色するのではなく、一緒に混合させるような染め方がヘアマニキュアの特徴になります。

カラー剤の注意点

カラー剤にはジアミンという酸化染毛剤が皮膚のアレルギーを起こす成分として言われており、各メーカーがそれを表記しています。

 

 

カラーの施術を行う時は必ず、パッチテストを実施してください!

 

 

ご自宅で、市販のヘアカラーをする場合は特に気をつけてください。

 

 

症状は人それぞれですが、重症化する方もごく稀にいますので注意をしてご使用ください。

 

ただ、酸化染毛剤(ヘアカラー)に配合されており、半永久染毛剤にはジアミンが配合されていません

 

 

なので、市販のものでもヘアマニキュアの場合、パッチテストは必要ありませんが、どのアレルギーに反応するか分からないので注意してご使用ください!

 

注意ポイント

※市販のものでご自身で染める場合は必ず裏の表記からパッチテストの有無を確認してください。

パッチテストの方法

試用手順

  1.  二の腕またはひじの内側を清潔にし、※薬剤(酸化染毛剤)を500円玉大の大きさで塗布します。※(1剤と2剤を混ぜた混合液)

2.  1日朝晩2回、同じ箇所に薬剤を同じ分量を塗布します。

絆創膏で塞ぐと衣類や他のものが汚れにくいですが、できるだけその部分には何も当たらないようにすることをお勧めします。

 

3. 塗布したところに、かゆみ、赤みなどの異常が見られた場合は、こすらずにすぐに水でよく洗い流してください。

 

※ 入浴時には、塗布した場所をこすらないようにしてください。

3日連続で問題がなければ、通常に使用していただいて構いません。

 

化粧品や薬剤にアレルギーがある方は、試用期間を7日間に伸ばしお試しいただくか、皮膚科医にご相談していただくことをお勧めします。

 

まとめ

今回は、カラーの成分について解説していきました!

 

いかがでしたでしょうか?

 

最後に、今日のおさらいとしてまとめていきたいと思います!

カラーの成分のまとめ

・カラー(酸化染毛剤)と(半永久染毛剤)の成分

酸化染料剤  

パラフェニレンジアミン

 

メタアミノフェノール

 

パラアミノフェノール

 

トルエン-2,5-ジアミン 

 

 

酸性染料剤  

レーキ 

 

有機顔料

 

・染毛剤の種類

酸化染毛剤(ヘアカラー)

 

脱色剤(ブリーチ)

 

半永久染毛剤(ヘアマニキュア)

 

・成分の見分け方

配合量の多い順に記載される

 

1剤と2剤の混合液かどうか

 

パッチテストの有無

 

・注意点

酸化染毛剤のパッチテスト

 

半永久染毛剤(ヘアマニキュア)が皮膚や衣類に付いた時にすぐに落ちにくい。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

トリートメント成分について書いた記事もあるのでご覧ください

 

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