シャンプー

シャンプーって何で作られているの?成分を美容師が詳しく解説します!


こんにちは! ケイスケです!

僕が解説するのはシャンプーの界面活性剤というものについてです。界面活性剤の種類と特徴がわかっていれば、シャンプーの成分表を見た時にそのシャンプーの特性を知ることの参考になればいいなと思い作りました。

シャンプーの洗浄成分について

まずは、洗浄成分について

基本、洗浄成分に使われるのが、

"界面活性剤"という成分です。 

 

 

これは、頭皮の汚れや髪についた汚れなどを落とす役目になります。

洗浄成分として配合されているかと思いますが、詳しく説明すると、水で頭皮や髪の汚れを落とす時に、

"水では落としきれない汚れを浮かせて落とす"

というのが、そもそものシャンプー(界面活性剤成分)の役目です。

 

 

シャンプーに使われている界面活性剤の成分とその種類について

では、”界面活性剤”とはどのような物なのでしょうか?

簡単に説明しますと...

 

水と油を混ぜ合わせて、水だけでは取れない油汚れを落とす

 

※油汚れ...スタイリング剤や皮脂など油成分と分類される物

というのが役割です。

この界面活性剤の分類としては、”陰イオン界面活性剤”という分類されます。

そこから、”種類"があるのですが、大きく分けた各種類の成分の系列と洗浄力の強弱を簡単に表した表がコチラになります。

高級アルコール系界面活性剤

石けん系界面活性剤

アミノ酸系界面活性剤

両性界面活性剤

界面活性剤の強弱

※ 各説明については、個人見解となります。

シャンプーの配合成分表の読み方

シャンプーの成分表は、薬事法により化粧品には「全成分表示」が義務づけられています。

 

容器やパッケージの裏から、その商品にどんな成分が配合されているのかを読み取ることができます。

 

読み取る方法としては、最初に書かれている成分が一番多く最後に書かれている成分が一番少ない配合量となっています"

簡単にいうと…

 

配合量の多い順に記載される

ということになります。

シャンプーの成分表

※ 例ですが、大半のシャンプーはこのように作られていることが多いです。↓

実際に販売されているシャンプーの成分表を見て見ましょう!

D社が販売しているシャンプー成分表

D社の成分表を見ていると、水の次に界面活性剤が記載されていますが、これが、このシャンプーの主成分と考えていいと思います。

 

高級アルコール系をベースに作られている、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na になりますが、植物系からできており毒性は低いですが、洗浄成分は強い界面活性剤を使用しているのがわかります。

 

 

その次に、書かれているコカミドメチルMEAという成分ですが、簡単に説明すると、増粘剤です。 シャンプーの泡立ちのサポートしたりする成分になります。

 

 

次に、記載されいる成分として、ラウロイルメチルアラニンNaと記載されています。

コチラはアミノ酸系シャンプーの分類になります。 

成分としては、マイルドな洗浄力で低刺激なのが特徴です。泡立ちがよく、さっぱりした洗い心地で、コンディショニング効果も高いと言われています。

安全性も高く皮膚刺激は少なく光毒性も低いとされています。

 

次の成分として、ココイルグルタミン酸TEAですが、コチラもアミノ酸系シャンプーの分類になります。

成分としては、洗浄力が高く、脱脂性も高く、刺激も残りやすいと言われています。

泡立ちもよく抗菌作用があります。安全性として問題はないと言われています。

 

これを見た感想としては、洗浄成分は高く作っているが、安全性を考慮しているのがみえます。

ただ、界面活性剤だけで見ると肌が弱い人や乾燥肌の方や皮脂がそこまで出ない人に関しては少し洗浄力が強く感じると思います。

 

B社が販売しているシャンプー成分表

B社のシャンプーの成分表を見てみます。

コチラは、ラウロイルメチルイセチオン酸Naが主成分となります。

コチラの成分はアミノ酸系シャンプーです。

特徴としては、洗浄力はマイルドで刺激も少なく、適度に皮脂も残してくれてお肌が敏感肌や乾燥肌の方に優しい成分と言われています。

phは弱酸性になります。

次に、コカミドプロピルベタインという成分ですが、コチラは両性イオン系界面活性剤の種類になり、

特徴として洗うこともリンスすることも可能であると言われています。

洗浄力は、マイルドで低刺激なことから、ベビーシャンプー用いられるぐらいです。

他にも洗浄力のある界面活性剤と混ぜて、洗浄力や刺激性を抑えるという効果もあります。

次に、(カプリリル/カプリル)(コムギフスマ/ワラ)グルコシドという成分ですが、

コチラは非イオン界面活性剤です。

特徴としては、主成分となる界面活性剤の助剤に使われることが多いと言われています。

洗浄力はマイルドで肌への負担も優しいのも特徴です。

次に、ラウロアンホ酢酸Naという成分ですが、コチラは両性界面活性剤で、両性イオン系界面活性剤と同じものになります。

なので、コチラも洗うこともリンスすることも可能 という特徴になります。

効能として、コカミドプロピルベタイン とほぼ同じと言われています。

N社が販売しているシャンプー成分表

N社のシャンプーの成分表を見て見ます。

コチラもB社と同じ主成分のラウロイルメチルイセチオン酸Naです。

先ほども説明しましたが、成分はアミノ酸系シャンプーです。

特徴としては、洗浄力はマイルドで刺激も少なく、適度に皮脂も残してくれてお肌が敏感肌や乾燥肌の方に優しい成分と言われています。

phは弱酸性になります。

次に、コカミドプロピルベタイン という成分ですが、コチラは、B社でも説明した、ラウロアンホ酢酸Naとほぼ同じ成分と言われております。

次に、DPGと書かれていますが、コチラはジプロピレングリコールの頭文字の略で、ざっくりいうと保湿成分となります。

順番的この位置で記載されているということは、洗浄成分と同じくらい保湿成分も多く入っているということになります。 

しっかり保湿して髪の毛のケアをしているのがここでわかりますね。

次に、ラウロイルメチルアラニンTEAという成分ですが、コチラはアミノ酸系洗浄成分であり、別名ラウロイルメチルアラニンNaとも言われています。

成分はB社でも説明したものとほぼ同じといっていいでしょう。

このように、各メーカーによって、主成分となる界面活性剤の配合は違うが、多種の界面活性剤を混合して作られているのがわかります!

まとめ

今回は、シャンプーの成分について解説していきました!

いかがでしたでしょうか?

最後に、今日のおさらいとしてまとめて見ていきたいと思います!

シャンプーの成分のまとめ

・シャンプーの成分

 界面活性剤が主成分(油汚れを落とす)

・界面活性剤の種類

1、高級アルコール系

2、石けん系

3、アミノ酸系

4、両性界面活性剤(ベタイン)系

上から洗浄力、刺激が強くなり、下にかけて弱くなる。

・成分の見分け方

 配合量の多い順に記載される

最後まで読んでいただきありがとうございました。

シャンプー後のドライを早くする方法について書いた記事もあるのでご覧ください

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